複数の平行世界が存在する、二〇五一年。
歴史が確定して実現する未来は一つしかないことから、
生き残りをかけて総力戦が繰り広げられていた。
壮絶な潰し合いの末、残ったのはあと三つ。
2021年、夏。
暗闇の中忍び寄り、頭部を持ち去るおぞましき事件。
首狩り殺人が人々を恐怖に陥れていた。
財閥の跡取りでありながら家に居場所が無い主人公「水島蓮梧」は、
夜の街を彷徨ううち、偶然その現場に足を踏み入れてしまう。
顔を見られた犯人によって命を奪われる寸前、
三十年後からやってきた未来人が彼を救う。
全面戦争で疲弊した三つの未来世界は、
この犯人を抹殺した時間軸を勝者にすると
誓約をかわしていた。
選ばれたのは、それぞれ五人。
次世代の兵器を手に獲物を追う忠実な猟犬たち。
互いの足を引っ張り合う彼らは、
犯人に辿り着けるのか。
首狩り殺人の目的は、
歴史を左右する賞品に選ばれたその正体は。
密かにある決意を抱いた蓮梧は、
自らを餌として十五人の戦いにかかわってゆく――